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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
「おー光!あのシュート最高だったわ!」
「あ、キャメロ。久しぶり」
「久しぶり。本当にゾクゾクする試合だったー・・・。
あんな試合をまさかこの時代に、プレミアムリーグで見れるなんて思っても無かったわ」
「はは、そうか。ありがとう」
「いえいえ。それより、横の女の子・・・」
私に話しの矛先が向いたのに気付いて
急いで顔を上げる。
あ!この女性ー・・・昨日のアーセのパーティーにも居た女の人だ。
“光!”って呼んでたところを見ると
もともと、友達だったのかな?
ハンソンとは違い、彼には愛なんてものは無いから
どうでもいいけど。この女性とどんな関係であっても。
「はじめまして、小百合・・・です」
「はじめまして?笑っちゃう!
昨日、あなたを見かけたわ」
「え?どこで?」
「アーセのパーティーよ。私はマセラに言われて行っただけよ?本当は、ブエノスのファンだし。何より、貴方に会いたかったんだから!」
「アーセがパーティーしたのか?何処で?」
「エリザベスレストランよ。三ツ星の」
「あぁ、あそこか。やけくそパーティーだろう?」
「そうね。ぜんぜん楽しくなかった。
隣の彼女は楽しんでたみたいだけど?
ずっとハンソンとラブラブしてたしね」
綺麗なパープル色のタイトなドレス。
まさに絵にかいた様な外国人の女性だなぁ・・なんて。
大きく開いている胸元からは溢れそうなほどのバスト・・・。お尻は綺麗に引き締まっていて、足もほどよい細さだ。金髪は地毛なのか染めてるのかは分らない。
でも、凄く綺麗ーー・・・。
「まぁ、たのしんでいけよ。キャメロ。」
「え?もう行くの?」
「あぁ。
他にも挨拶しておかなきゃイケナイ人結構いるしな」
「そっかー、確かに。アディダスもスポンサーだから
あの会長にも挨拶行かなきゃダメよねぇ。」
「そう。」
「頑張って?」
「ありがとう。」
挨拶同然のキスを頬にしあう2人。
彼女の目はー・・
まるで私をあざ笑うかのようなモノだった。
彼女の狙いは、光だけじゃない。
きっとマセラでもハンソンでもいいんだ。
有名でかっこいいサッカー選手。
そんな下心が丸見え。