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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
スミスと20分くらい立ち話をしてから
最後はクラブ監督からの挨拶。
そんなこんなで華やかなパーティーは終わった。
光はキャメロという女性にクラブに誘われていた。
途中から参加する・・・らしい。
そういうの嫌いそうなのに意外だなぁ~。
途中から参加ー・・その空白の時間は
私の考えを聞く時間になるだろう。
それを考慮しての、“途中参加の意思表示”
キャメロは何か勘繰ってるみたいだけど
他の参加者は、別に気にしていない様だった。
沢山の人が歩く廊下の反対側を歩き、とりあえず人目を避ける。
「ねぇ、」
「ん?」
「決めたわ。」
「あぁ。」
「四ヶ月だけー・・・籍を入れる。
その代わり、私と結婚したことは公表しないで」
「あぁ。離婚したときには一応、言わなきゃダメだけどー・・あんたのことは何も言わない。」
「離婚したときは言うの?」
「それが、テレビに映る人間共通の暗黙のルールだ。
結婚したときに言うのがイヤなら離婚したときにいう。
離婚する確立は少ないけれどすぐに発表するのがイヤなら、せめて結婚一年以内に報告。面倒な世界なんだよ」
「---・・そっか・・・」
「でも、お前は四ヶ月の間は俺の妻だ。」
「・・・。」
「飯作って、部屋の掃除して、朝起こして全部しろ。
全部することによって真実上の“夫婦”になる。
それにタイムリミットがあってもなー・・・。」
「・・・・。」
「でも、その間は俺が夫として、お前を守る。
パパラッチからも
攻撃的記者や一般人からもー・・。」
「守る、か。」
ハンソンも言ってたよね。
“守る覚悟はある”って。
何か私、凄い人達に守ってもらえるのかも。
今ならー・・・私が頼んだら
蓮も、最善を尽くしてくれそうな気がする。