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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
「そっか、ありがとう。」
「あぁ。・・ちなみに、飛行機一緒だから。日本帰ったらそのまま結婚届け出しにいく。」
「私も?!」
「あんたが一人で。テレビの撮影と雑誌の対談あるから。俺はもう書いたし、後はあんたが色々記入して判子押してくれれば完璧だよ。」
ーー・・1人、か。
まぁ別に形だけの夫婦だから良いけど!
気にしないけど!
「分かった。っていうかー・・蓮は?」
「あいつがなに?」
「へ?!いや、初戦の時に蓮の事気にしてたやろう?それやのに、私と籍入れていいんかなって。」
「あー。あれは、どっちつかずのお前に腹立っただけ。別に蓮の恋愛応援しようとかは思ってない。大の大人だしな。でも、今はハンソンなんだろ?」
「そ・・れはーー・・っ」
「ハンソンだったら、ハンソンでいいじゃん?
その代わり、もう蓮と変な事するなって話だし」
「それは分かってる。するつもりも
今後会うつもりもないから。」
「そうだろうな。俺も会わせない様に努力はするよ。
いずれかはー・・言わなきゃならないだろうけど
絶対に友情にヒビ入んない自信はあるから。」
「今言ったら?」
「今は無理だ。まだあいつに理解できるところまできてない。すべてが解決してからだな。」
全てが解決ー・・。
やっぱり、誰かと早急に籍を入れなきゃダメな理由が彼の言う通り、ちゃんと存在していて・・
それはただのお手伝いさんが欲しいとかいう不純な動機じゃないんだ。結構ー・・重要なもの?
「わかった。飛行機明日でしょう?」
「あぁ。」
「もう寝るわ。」
「離れようとしてんの?残念だけど、俺あんたの部屋の隣だから。」
平然とエレベーターの中で言い捨てられて
顔が真っ赤になる。
そりゃぁー・・昨日のあえぎ声も聞こえる筈よね。
「一回部屋帰って着替えないと。
スーツでクラブは面倒臭い。動けないし。」
「踊るの?あぁいう所嫌いそうなのに。」
「あぁ、一応な。
ちゃんと話しておかないとダメな事がある。
キャメロや他の女に。」
「籍いれるって?」
「はぁ?何でそんな事言わなきゃ駄目なんだよ。
違うわ。全然別の話。」
「ふ~ん」
「とりあえず、明日10時に迎え呼んでるから。ちゃんと起きろよ、飛行機遅れたらシャレにならない。」