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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
翌朝、九時半ーー・・。
考え過ぎたのか、何なのか、珍しく寝坊をしそうになった私は急いで化粧をしてワンピースに着替える。
とりあえず、親友のシャキーラには電話をした。時差があるからちょっと眠そうに電話に出たけどー・・私の話を聞くなり、大興奮。
眠気なんて吹っ飛んでた様子だった。
もちろん、彼女にも柳沢の真意なんて分からない。本当に二人でずーっと考え込んでた。
そして、ラチが明かないね~となり、
夜中なのを気にせずハンソンに電話ー・・。
彼は私の連絡を待っていたのだろう。
ワンコールで、すぐに出てくれて、特に驚く事もなく私の報告を聞いていた。
やっぱり、柳沢と電話をしていた時に少しばかり概要を聞いたのだろう。すぐに全てを理解して、沢山の愛の言葉を囁いてくれた。
眠ったのは、午前4時。
そりゃあ六時なんかには起きれない。
いつもの、ゆっくりとシャワーを浴びて、用意をして、朝食を食べるっていうプランは悉く潰されたのであった。
「忘れ物・・無いよなぁ?」
とりあえず、ルームキーに財布に着物・・
後は化粧道具と金庫の中にいれてある現金。
うん、見渡す限り忘れ物は無さそう。
スーツケースは、ハンソンに買ってもらった洋服と時計、小物などでパンパンに膨れ上がっていた。
ゴロゴロと曳いていても
どこか肩が疲れる。嬉しいけど、大変そうだなぁ・・。
ロビーで、50分に待ち合わせをしている。
そこからお会計を済ませるつもりなんだろう。
やっぱりあいつは時間配分に関しては完璧な男だ。
残り三分ーー・・
まだ大丈夫!そう思って、
これが本日最後になるであろう煙草を心行くまで楽しんだ。