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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
私の目の前に現れたのは

ぶっきらぼうな顔をして
立ち尽くす柳沢でもなく・・

両手いっぱい、残りの荷物を抱えたまま
立ち尽くす柳沢でもなく・・

まさかのまさかで蓮を連れて来た柳沢でもなく・・


赤ん坊を抱いて
左手でベビーカーを押している柳沢だったーー・・。

ベビーカーの上に山積みになっているのは全て新品だと思われるベビー用品。哺乳瓶やミルクは勿論、有名ブランドの服や布団、赤ちゃん専用の洗剤ーー・・。

「おい、突っ立ってないでとりあえずベビーカー家の中に入れてくれ。」


私は条件を持ちかけられた時以来の驚き様ー・・。

人って、本当に開いた口が
塞がらなくなることあるんだ・・。


勿論、彼は事前報告する様なタイプでもない。

そして、困っている私をみてハンソンみたいにゆっくりと落ち着いて事情を説明してくれるタイプでもない。



だから当然、彼がこれらを私の家に持ってきたのも
慣れた手つきで赤ん坊を抱いているのもー・・。

理由なんて分からない。


でも、彼に言われるがままに
ベビーカーを家の中にいれて、

ベビー用品をリビングまで運んだ。

「その布団、洗ってあるやつだから。」


と顎で使われるのにも怒りを覚えないよー・・。

もうね、ただ呆然としているー・・。


だけどとりあえず私は
フローリングの上に赤ちゃんサイズのお布団を敷いて枕カバーをつけて・・全ての用意を完璧にこなす。


「はぁー疲れた。」

ぐっすりと眠っている赤ちゃんは水色と白色のストライプの服を着ている。髪の毛が結構ふさふさだった。


「ちょーー・・あの」

「ん?」



「荷物ってあれだけじゃないの?」

「違うよ。」


「この子は?」


「俺たちの子」





「はぁあ??」

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