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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
「あ・・あ・・ーーー・・え・・」
「はぁ?はっきり喋んないと分からないだろうが」
はっきり喋らないと分からない・・?
あんたがよく言えたものだ。何もしゃべらないで、私をこんな状態にしたのはー・・全部、こいつの責任じゃない。
「私こそ喋ってくれないと分からないわよ」
「何がだよ。」
「条件って籍を入れることだけでしょ?!」
「あぁ。」
「あとは、一応、毎日ご飯をつくって朝起こして・・貴方の面倒をみるだけなんでしょう?!」
「あぁ。」
"あぁ"しか言えないの?!
「この子と一緒に住むとか
この子の面倒みるとか、聞いてないから!」
「うるせー起きるだろうが」
「あのね「第一なぁ」
「俺がいつ"俺だけの面倒をみてくれ"って言った?そんな事、一言も言ってねぇだろ?ただ、面倒をみてくれれば良いって言ったんだ」
「だけどー・・っ!!」
「俺は、こいつと俺の面倒を見てくれっていう条件を出した。籍を入れてな?
ーー・・それを呑んだのは・・お前だ。」
ーー・・なに、その言いぐさ。
こんなの・・詐欺と一緒じゃない!!
俺はそういう意図で言ったのにお前が勘違いしただけ・・?そんなの、あんな言い方なら誰でも柳沢だけの面倒をみれば良いモノと思うじゃないのー・・。
「ちゃんと1から100まで話してよ!」
「だから声が「煩くさせたのは貴方の行動が原因ちゃうん?私が悪いか?なぁ。あんたがちゃんと前もって説明してたら、今のこの時間が省かれるんじゃないの?」
「黙って聞いてたら、何?その子供みたいな言い種。誰?って聞いたら俺たちの子って答えられて・・。いきなり家にベビー用品持ってこられて・・別に子供は嫌いじゃないし、むしろ大好きよ。欲しいと思ってた」
「でもねー・・」
「いくら四ヶ月間だけの生活だとはいえ。子供を育てるのは"欲しい"とか"かわいい"だけじゃ駄目なのよ。自分の時間が割かれるのよ?私は何度もいう様に仕事をしてるの。融通が利く範囲と利かない範囲がある」