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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
「ましてやお腹を痛めて産んだ子じゃないのよ。あんたは血が繋がってるかもしれない・・。でも私は血なんて繋がってない。いっちゃ悪いけど、前まではあかの他人だった子供なのよ?」
「たかが四ヶ月・されど四ヶ月。
でも、その期間私は自分の時間を犠牲にして、この子のママとして命がけでこの子を守らないといけないの。それ位の覚悟がなきゃー・・母親なんて出来ないのよ。いくら血が繋がってなくてもねー・・」
「それなのに・・」
「理由も詳細も聞かされてないなんてー・・。」
「あんた本当、私の事ナメてんの?!」
ガラステーブルの上にあった、グラスをつかんで溢れそうな位入っていた麦茶を彼の顔にかける。
避けようと思ったら避けれた筈だー・・
でも、そうしなかったのは。
彼なりに、私が今どれだけ頭を回転させてるか
どれだけ怒ってるか
どれだけ必死に覚悟を決めようとしているのかが分かっているのかもしれない。