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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け

「俺さ、まじで沢山調べた。孤児院に入るのに必要な手続きとか・・。」
「でも調べる前から俺がどうしたいか・どうするべきなのかは理解してた。頭ん中で。
俺はー・・自分の手で
こいつを宮間さんや花さんに引けを取らない素晴らしい大人に育てるって・・・。
それが俺がすべきことなんだってー・・・。」
「で、その日はずっと紫音の面倒見ながら、
養子を受け入れる方法を調べたんだ。
じゃあ、いくら社会的地位があっても
日本の今の法律では赤の他人が独身で養子を引き取るのは難しいらしいことが分かった。どんなにその親と仲が良くてもー・・その証拠があっても、簡単には引き渡してくれない」
「俺なんか、半分は海外に居るしな。
金で解決できない問題ってこんなところにあるんだなぁって」
小さな声で喋り続ける彼の頭を優しく撫でる。
「で、そんなとき、お前の顔が浮かんだ。
いるじゃん、籍いれてくれそうな奴!って・・・。」

