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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第1章 遊びと本気
「まだ代行さん来はれへんから、どうぞ。車内で吸いましょう。携帯灰皿持ってくるの忘れてしもたし」
「じゃあ、失礼しまーす」
軽い口調ながら、しっかりとお礼をいう彼に育ちの良さを感じながら、私は運転席に乗り込んだ。彼は勿論、助手席だ。
「革張りっすか?」
「えぇ。一応ね。」
「渋いっすね~。煙草の銘柄といい、車種といい。」
「それもよく言われます。それより、響君たちのこと放っておいて大丈夫なんですか?」
「え?あぁ。多分、上の階で飲みなおしてると思う。」
「わざわざ、謝りに来てくれたんやね。ありがとう」
「いいえ。っていうか敬語やめて!タメ口の方が可愛らしい。関西弁が栄えるよ」
「ふふっ、なんやそれ。ありがとう。じゃあ遠慮なく。」
「うん、俺も。-・・それより、響の事は知ってるの?」
「そりゃあ勿論。あれだけテレビでも何でも引っ張りだこなら、嫌でも顔と名前くらいは一致するよ。」
「そうだよね。でも俺の事知らないのはビックリした。天狗とかじゃなくて、基本的に前の映画がヒットしたこともあって、これくらいの年齢の女の子には嫌という程、声かけられるからさ。勿論、隣の無愛想な奴も同様でね」
「両方かっこいい顔したはるもんね。そりゃそうやわぁ」
「そうそう、その他人事?っていうか、ある意味“冷たい”のも俺達は多分初体験みたいなもんだよ。だから響も扱い方が分からなかったんだと思う。」
「そうなん?あの子、知的に見えてあぁいうタイプなんやなぁーって思ってた。俺様体質というか何というかね」
「ははっ!まぁそれも元々はあるかもしれないね。」
二人して、どうでもいい話に花を咲かせて、知らず内に2本目の煙草も既に短くなっていた。革張りの匂いは未だに慣れない自分が居る。
鼻をすすりながら、腕時計を見ると、時刻は代行に電話してから、もう10分以上経っていた。言ってる間に一台の車が、この駐車場に入ってくるだろう。
「そろそろー・・来るの?」
「え?何で分からはったん?」
「時計見てるから。平気で飲酒運転するバカにも思えないしね。」
「隠されへんのが私の悪い所やねー人前で時計見るなって沢山言われてきたのにー・・。でもそういわれたら嬉しいわ」
「以外に素直なんじゃん」
と綺麗な真っ白い歯を見せて笑われると嫌でもドキッとした。
「じゃあ、失礼しまーす」
軽い口調ながら、しっかりとお礼をいう彼に育ちの良さを感じながら、私は運転席に乗り込んだ。彼は勿論、助手席だ。
「革張りっすか?」
「えぇ。一応ね。」
「渋いっすね~。煙草の銘柄といい、車種といい。」
「それもよく言われます。それより、響君たちのこと放っておいて大丈夫なんですか?」
「え?あぁ。多分、上の階で飲みなおしてると思う。」
「わざわざ、謝りに来てくれたんやね。ありがとう」
「いいえ。っていうか敬語やめて!タメ口の方が可愛らしい。関西弁が栄えるよ」
「ふふっ、なんやそれ。ありがとう。じゃあ遠慮なく。」
「うん、俺も。-・・それより、響の事は知ってるの?」
「そりゃあ勿論。あれだけテレビでも何でも引っ張りだこなら、嫌でも顔と名前くらいは一致するよ。」
「そうだよね。でも俺の事知らないのはビックリした。天狗とかじゃなくて、基本的に前の映画がヒットしたこともあって、これくらいの年齢の女の子には嫌という程、声かけられるからさ。勿論、隣の無愛想な奴も同様でね」
「両方かっこいい顔したはるもんね。そりゃそうやわぁ」
「そうそう、その他人事?っていうか、ある意味“冷たい”のも俺達は多分初体験みたいなもんだよ。だから響も扱い方が分からなかったんだと思う。」
「そうなん?あの子、知的に見えてあぁいうタイプなんやなぁーって思ってた。俺様体質というか何というかね」
「ははっ!まぁそれも元々はあるかもしれないね。」
二人して、どうでもいい話に花を咲かせて、知らず内に2本目の煙草も既に短くなっていた。革張りの匂いは未だに慣れない自分が居る。
鼻をすすりながら、腕時計を見ると、時刻は代行に電話してから、もう10分以上経っていた。言ってる間に一台の車が、この駐車場に入ってくるだろう。
「そろそろー・・来るの?」
「え?何で分からはったん?」
「時計見てるから。平気で飲酒運転するバカにも思えないしね。」
「隠されへんのが私の悪い所やねー人前で時計見るなって沢山言われてきたのにー・・。でもそういわれたら嬉しいわ」
「以外に素直なんじゃん」
と綺麗な真っ白い歯を見せて笑われると嫌でもドキッとした。