この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第1章 遊びと本気
「まだ代行さん来はれへんから、どうぞ。車内で吸いましょう。携帯灰皿持ってくるの忘れてしもたし」
「じゃあ、失礼しまーす」

軽い口調ながら、しっかりとお礼をいう彼に育ちの良さを感じながら、私は運転席に乗り込んだ。彼は勿論、助手席だ。

「革張りっすか?」
「えぇ。一応ね。」

「渋いっすね~。煙草の銘柄といい、車種といい。」

「それもよく言われます。それより、響君たちのこと放っておいて大丈夫なんですか?」

「え?あぁ。多分、上の階で飲みなおしてると思う。」


「わざわざ、謝りに来てくれたんやね。ありがとう」


「いいえ。っていうか敬語やめて!タメ口の方が可愛らしい。関西弁が栄えるよ」
「ふふっ、なんやそれ。ありがとう。じゃあ遠慮なく。」


「うん、俺も。-・・それより、響の事は知ってるの?」
「そりゃあ勿論。あれだけテレビでも何でも引っ張りだこなら、嫌でも顔と名前くらいは一致するよ。」

「そうだよね。でも俺の事知らないのはビックリした。天狗とかじゃなくて、基本的に前の映画がヒットしたこともあって、これくらいの年齢の女の子には嫌という程、声かけられるからさ。勿論、隣の無愛想な奴も同様でね」

「両方かっこいい顔したはるもんね。そりゃそうやわぁ」


「そうそう、その他人事?っていうか、ある意味“冷たい”のも俺達は多分初体験みたいなもんだよ。だから響も扱い方が分からなかったんだと思う。」

「そうなん?あの子、知的に見えてあぁいうタイプなんやなぁーって思ってた。俺様体質というか何というかね」


「ははっ!まぁそれも元々はあるかもしれないね。」

二人して、どうでもいい話に花を咲かせて、知らず内に2本目の煙草も既に短くなっていた。革張りの匂いは未だに慣れない自分が居る。

鼻をすすりながら、腕時計を見ると、時刻は代行に電話してから、もう10分以上経っていた。言ってる間に一台の車が、この駐車場に入ってくるだろう。


「そろそろー・・来るの?」

「え?何で分からはったん?」


「時計見てるから。平気で飲酒運転するバカにも思えないしね。」
「隠されへんのが私の悪い所やねー人前で時計見るなって沢山言われてきたのにー・・。でもそういわれたら嬉しいわ」


「以外に素直なんじゃん」

と綺麗な真っ白い歯を見せて笑われると嫌でもドキッとした。
/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ