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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第1章 遊びと本気
「てか、名前・・・聞いてもいい?」
「へ!?それも知らねぇの!?やべーなんか変な感じ。・・美山蓮だよ。綺麗な名前でしょ?」
「へぇ、漢字はどんなの?」

「美しい山に、蓮の花の“蓮”」
「あら、それは綺麗やわ」

「でしょー、芸名なんだけどね。」
「芸名も本名みたいなモンやろう?呼ばれる回数は“芸名”の方が多そうやもん」

「それは確かにそうだね、さぁちゃんの本名は?」
「小百合。」

「あー、そういえば、あのサラリーマンにも言ってね」
「何、聞いてはったんや」

「聞こえるし、聞き耳たててた真実もある。」
といたずらっ子の様な顔で言ってくる蓮君は必ず女性にモテるだろう。女の扱い方を分かっている様な気がする。

「ふっ、ナンパ目的?」

と茶化してみても、そのままだ。満更でもないんだろう。


「ナンパしてほしかった?」
「してほしいって訳ではないけど、別にされても拒まない」

「じゃあしようか?」
「お好きにどうぞ。」



「この後ヒマ?」


と聞いてきて、5秒ほど見つめあった後、どちらが先と言う訳でもなく笑みを浮かべる。ムードがある様で全く無い蓮君が可愛く思えて私は笑ってしまった、彼自身も、その事を思い噴きだしたのだろう。

「ふふっ!ー・・ヒマ、かな?」


「遊びに行こっか」
週刊誌に写真を撮られるのを避ける為なのか、外から見えない角度で私の右手を掴んできた彼の左腕は、温かかった。心は冷たいのか?それとも迷信通り、心も温かいのか?

そんなのこれから行く先では分からないだろう。分かるのはお互いの心拍数と性癖くらいだ。-・・しかも、私自身もそんなに求めていない。隼人みたいにダラしなく無くて、自己満足のセックスをしてこなければそれでいい。

蓮君は、それを分かっていたからこそ、由香ではなく私に声をかけてきたのか・・。
それともただ単に、“冷たそう”といわれるこの雰囲気が好みだったのかー・・・。

そんな事を考えていたら、窓がコンコンっとなる。


「すみませーん、桜代行です」

その声を聞き、咄嗟に彼の顔が見えない様に少し前屈みになると、車のエンジンをつけて一度車から降り、再び後ろの席に乗り込んだ。


「遅くなってすみませんね」
「いいえ、待っていないですから気にせんといてください。どうぞ。」

「はいはい、じゃあ失礼するね~」

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