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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第8章 パパとママ


「おせー・・あ、紫音寝てるじゃん。」


「うん。私がいつもお世話になってる隣のおばあちゃんとたまたま会ってね。何か色々と教えられちゃった」

「あ~聞いた事あるわ、蓮に。」


「うそ?!」


後部座席のチャイルドシートに紫音を乗せてから
私は助手席に乗る。


「ほんと。あんたがマシンガントークしてから
おばあちゃんのゴミ持っていったって」

「あの子、そんな事言うたんーー・・、」



「で、その人が寝かせてくれたのか?」
「そう。」

「ふーん。」


「私が不安になってたから、紫音も不安になったみたい」


「不安?」


「うん。」



「何の不安だよ?」


「ーー・・母親としての不安・・かなぁ?

さ!行こう!」



何気にはじめて乗った柳沢の車は、真っ白の大きなセダン。最新型のベンツだ。車に興味があるのか、それともスポンサーから頂いたものか。どっちだろう?

ナビは、英語表記だけど、
私たちにはなんの問題もない。

サングラスを少しだけズラしてカーナビを操作しているこの人をみて思う。ここまで左ハンドルが似合う日本人って居るのだろうか・・ー?

微かに車内に香るのは、人工的な香りではなく
私達が使っている柔軟剤の香り。

そんなちっぽけな事にも

"家族の繋がり"を感じた。



「割りと近い。片道38分だって。
渋滞してなかったらいいな。」

「平日のこの時間帯やしいけるでしょ~」


「あぁ、多分。

イルカーショーやってるか調べて。」



「もう調べたよ。イルカーショーは14時半から。
ペンギンと触れあえるイベントは15時からやって。」

「紫音、ペンギンと触れ合うのはまだ無理だろ。」


「やっぱり・・?」


「普通に考えろ、バカ。
あんたは?したいの?」

「私?!ペンギン?!」


「うん。」


ベートーベンの構想曲が流れ出す。なんともお洒落な男なんだろう。まぁここで、響達の歌が流れてきても困るけど・・。


「したい、かも・・」


「じゃ、両方参加だな。
チケット向こうで買うんだろ?」

「いいの?」


「何がだよ。したいならすればいいだろ。
せっかくだから楽しめ。」






「ーー・・ありがとう、パパ」



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