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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第8章 パパとママ

「柳沢ーー・・当たってるって・・」
「キャメロ、一回だけ抱いた事ある。」
キャメロ・・?
あぁ、あのパーティーの時の。
「イギリス行っても日本帰ってきても周りは女ばっか。俺の事だけを好きでいてくれる奴もいれば、サッカー選手なら誰でも良いってのが丸解りの奴もいる。」
「うん。」
最近、この子自分のことをよく喋ってくれる様になったな。これってーー・・家族だから?
なんだか可愛らしい。
私は重い腕をあげて、彼を抱き締め返した。
先ほどよりも直に伝わる彼の男の熱。
「来るもの拒まず、去るもの追わずだった。」
「で、キャメロにあのクラブの夜誘われた。」
「だけど、断った。何となく俺は抱きたくなかった。」
「そんなんばっか。基本一回抱いたらどうでもいいんだよ。」
「うんーー・・。」
「だから、俺はお前を抱きたくない。
お前を抱いて、お前に興味がなくなるのがやだ。
セックスレスの夫婦も良いよ。でもーー・・この興奮がずっと続く夫婦の方が何百倍も良い。」
「ーー・・。」
「だから、俺はお前を抱かない。
最低でも四ヶ月はずっとこんな感じで居たいと思ってる。」
「四ヶ月後は?」
「俺はお前の元夫だし、お前はハンソンと一緒になるだろ?だから、紫音に関してしか関係はない。」
「うん。」
「だから、抱いてって言われたら抱くかもな。」

