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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第9章 主婦の長期休暇
「あ、これなら紫音も乗れるよ」
「・・・ゆれねぇの?」
「大丈夫って書いてるから、激しいことは無いでしょう。たぶん。いいじゃん、もし無理な様なら止められる筈だし乗るだけ乗ろうよ」
「・・・あぁ。」
前もって買っていた優待券をスタッフの人に見せて
私達は長時間並ばずにアトラクションの待ち列の一番前に行けた。
「お子さんのことをしっかりと持ってあげててくださいね」
「はい。」
「あ、すみません。サングラスと帽子はとっていただけますか?」
「・・・・。」
可愛らしいティーカップに乗ったのはいいけど
待ち列に並んでいるお客さんから私達は丸見えだ。
いくら他人に興味が無い人だって
もうすぐで順番が回ってくるとなったら、前方・・・つまり私達がいるところに目を向けるだろう。
確かにサングラスや帽子を取らないといけない理由はわかる。でもこんなとき、芸能人ってどうしているんだろうか?
もう開き直ってる・・・?
それとも、マスクとかしてるのかな?
「?・・あのぉ・・・」
「すみません。はい。」
5秒ほど間を取って、言われたとおり全部を外す柳沢。
“あぁ・・・もう終わりだ”
スタッフの男の人なんか口が塞がらないのだろう、ずっとだらしなく口を開けていた。
「バレたくないんだけど」
「--・・すみません!発車してください!!」
もう一人の係りの人に急いでこの場所から離れられる様に指示してくれる男の子。
終始俯いている柳沢。
よかった・・・他のお客さんにはバレてないみたい。
こんなところが目撃されたら私はどこにも逃げれない。
し・・・蓮と柳沢の友情にもヒビが入るのは確実だ。
「・・・ゆれねぇの?」
「大丈夫って書いてるから、激しいことは無いでしょう。たぶん。いいじゃん、もし無理な様なら止められる筈だし乗るだけ乗ろうよ」
「・・・あぁ。」
前もって買っていた優待券をスタッフの人に見せて
私達は長時間並ばずにアトラクションの待ち列の一番前に行けた。
「お子さんのことをしっかりと持ってあげててくださいね」
「はい。」
「あ、すみません。サングラスと帽子はとっていただけますか?」
「・・・・。」
可愛らしいティーカップに乗ったのはいいけど
待ち列に並んでいるお客さんから私達は丸見えだ。
いくら他人に興味が無い人だって
もうすぐで順番が回ってくるとなったら、前方・・・つまり私達がいるところに目を向けるだろう。
確かにサングラスや帽子を取らないといけない理由はわかる。でもこんなとき、芸能人ってどうしているんだろうか?
もう開き直ってる・・・?
それとも、マスクとかしてるのかな?
「?・・あのぉ・・・」
「すみません。はい。」
5秒ほど間を取って、言われたとおり全部を外す柳沢。
“あぁ・・・もう終わりだ”
スタッフの男の人なんか口が塞がらないのだろう、ずっとだらしなく口を開けていた。
「バレたくないんだけど」
「--・・すみません!発車してください!!」
もう一人の係りの人に急いでこの場所から離れられる様に指示してくれる男の子。
終始俯いている柳沢。
よかった・・・他のお客さんにはバレてないみたい。
こんなところが目撃されたら私はどこにも逃げれない。
し・・・蓮と柳沢の友情にもヒビが入るのは確実だ。