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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第9章 主婦の長期休暇
「子供かー・・。」
「ほしい?」
「そうね。前までは、自分が落ち着くまでいいって思ってたけど、実際に紫音を育ててみたら、案外子育てしながらでも仕事って出来るし・・。」
勿論、私の仕事がちょっと特殊っていうのもあるんだけどね。
自分が高望みさえしなければ
何もしなくても月々入ってくるお金もあるし・・。
「やっぱりどんなに疲れてても、子供の顔みたら癒されるの。本当に天使だから。そういう面では癒しが欲しい・・つまり、子どもが欲しいって強く思う様になった。自分の時間を割いてでも、自分の命を捨ててでも守りたいと思える人が居るのって素晴らしいんだなぁって」
「ーー・・そうだね。その通りだよ。
僕は小百合と結婚して、小百合との子どもが欲しい」
「プロポーズかしら?気が早いんじゃない?」
「気が早くてもいいんだよ。君は美しいんだから。
確定事項として頭にいれておいて貰わないと。」
柳沢にも同じ様な事言われたなーー・・。
なんて呑気に思っていたのも束の間、
一気にベッドに押し倒されて、手首を頭の上で拘束される。離れていた時間を慈しむかの様なキスに頭がとろけそうになった。
「ーー・・っ・・はぁ・・」
「小百合・・。僕のものになってくれーー・・。
柳沢に心を奪われないでくれーー・・。」