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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第10章 嫉妬心は愛情の塊
「何?」
「違うわ!絶対に違う。
私は確かに遊んできたし、たくさんセックスもしてきた。だけど中出しは絶対にさせてこなかったの。それが自分の中でのルールだと思ってた。」
「子供はほしい時にほしい。
望んでいない妊娠をして、子供に寂しい思いや辛い思いをさせたくなかった。みんなに祝福される状態で産まれてきてほしかった。」
「だから、周りの環境が整った時に
はじめて、本当の子作りをしようと思ってたのに・・」
ーー・・蓮の時もそうよ。
確かに私が普段から、この思いを伝えてれば、二回も望んでいない行為をされる事はなかったと思う。
だけど、これは常識じゃない?
大きなリスクを伴う行為は両方の合意があってこそ行っていいモノなのよ。
しかもーー・・普段からこんな事をおおっぴらに言っている女性なんて、ただの馬鹿じゃない。
「ーー・・でも、君は子供がほしいと僕に言った。
僕との子供を想像して二人で笑い合った。
ーーー・・これが僕にとってのyesに見えた。」
「そんなのーー・・!!」
「第一、私は柳沢とセックスしていない!」
「よく言うね。じゃああのキスマークは何なんだ」
「知らないわよ!」
「もういい。光の話はしたくない。」
私の言葉を遮る様にキスをしてくるハンソンを押し返そうとするけど、びくともしない。
こういう時に男女の壁を深く思い知る。