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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第10章 嫉妬心は愛情の塊



「あぁー!疲れた!!」

「はは、そりゃ芸者さんと一緒になって
あんなにはしゃいでたら疲れるわよ~」


「普通よ普通!

日本の美を感じれて本当に満足だわ!」


我が物顔で、ソファーに座り込むシャキーラと柳沢にワインを持っていって注いであげる。

紫音もはじめての体験に興奮して疲れたのだろう。またまた熟睡。手のかからない子ってここまで楽なものなのね。吃驚だわ。


「いや~本当に楽しかった!

運転と案内ありがとう、光!」


「気にすんな~」


今日の柳沢は、結構ご機嫌さん。

シャキーラが美人だし、性格も明るくて話しやすいタイプだからかな。分かりやすい人だ。

「私、お風呂入ってくるから。」


「オッケー。」


「あ、シャキーラ先あびる?シャワー。」

「いや、大丈夫よ。」


「パパは?」

「あ、そういえば気付いたんだけど、
あんた光の事パパって呼んでるのよね~」

「一応ね!紫音に覚えてもらうために。」


「なるほど。」


「俺もいい。小百合が先行ってこい。」

「あらそう?じゃあお言葉に甘えて。」


流暢な英語を背中で聞き流して
私はジャージを手に取りお風呂場に向かった。

今日は、ささっと洗ってしまおう。

次はいつ会えるかわからないし
柳沢と紫音含んでー・・うん、会えない可能性のほうが高いもんね。

それなら、今日、今!楽しむべき!!


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