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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第11章 魔法の検査薬



「えっーー・・・?」




「お前の寝込み襲って、キスマークつける理由がどこにあるか分かるか?

お前の友達にあそこまでする理由がどこにあるか分かるか?


ーー・・ただの契約期間内だけの嫁の友達に良い格好する必要なんてないだろ」




「キスマークつけたのもー・・・。

どこかで、ハンソンがキレれば良いと思ってた。


俺はアイツと試合したことがあるから分かる。
どれだけ嫉妬心が強くて気性が荒いか。」




「正直、かえってきたときのあんたの顔見てうれしかったよ。

こいつボロボロにヤられたんだなって。


中だしされたらー・・絶対に嫌われる。

この真実を知ってるのは俺と蓮だけだ。
アイツはそこまで考えてなかっただろう?」




「そうなると、お前はハンソンのことを好きじゃなくなる。

だから本当にうれしかったー・・。



でもーー・・やっぱりすげぇむかついた。

俺が抱きたくても抱けねぇ女を
こんな腰砕きが起こりそうなほどまで抱いてるアイツに。」





「それってーー・・。」




驚きすぎて涙がひいた。





「はじめは何とも思ってなかった。

こいつ、良い嫁になるだろうなって。
そう思いながらずっと暮らしてた。


だけど時が経つにつれ、

こいつを他の男に渡したくないって思った。



ーー・・そして、

この気持ちが“愛”なんだなって分かった。」




「俺はあんたを愛してる」







“涙くん、彼に告げて。

愛がずっと一人ぼっち、よとーー・・・”


という歌詞を心のどこかで思い出す。


彼の愛はー・・
本当に、確かに、ずっと一人ぼっちだったのかもしれない。



それを先ほど、流した
一筋の涙が私に教えてくれたーー・・・。






苦しかったよね。

一番近い距離に居る愛してる女が

別の・・・彼のライバルと称される男のことを好きだったなんてー・・・。

伝えたくても伝えられなかったなんてー・・・。


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