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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第11章 魔法の検査薬
「なぁ小百合。」
「ん?」
顔を見つめられてー・・息がとまりそうになる。
心の蟠りが解けのだろうか?
いつもにまして、心が満たされてる様なー・・
そんな事を想像させる綺麗な顔がゆっくりと私に近づいてきた。
そしてー・・・品の良い、薄い唇がそっと開き、
私にこう告げる・・・・。
「サッカーも恋愛も力づくじゃダメだ。
腕っぷしだけでどうにかなりそうに見えるけど
実際のところは何よりも際どい線で戦い続けなきゃいけないーー・・。
つまり
“頭脳戦”なんだよ」
“頭脳戦”---・・・。
確かにーー・・そうなのかな。
この人が、私の気持ちをハンソンから離れさすことが出来たのも、わざとここぞというタイミングでこけて、PKを貰うのもー・・・。
全部 “頭脳” の問題なのかもねー・・・。