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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第11章 魔法の検査薬
「うーん・・・知り合いの子ども・・かな?」
「あぁ。そっか、だよな。
あのとき、普通に煙草吸ってたし酒も飲んでたし、妊娠してるとは思えなかったもん」
確かに妊娠はしてなかったけど、この子は
紛れも無い私の大切な子どもなのよね~。
「元気してんの?」
「結構ね。」
「あんまり前の話いいたくないんだけどー・・」
「いいわ。想像つく。
もう完全に吹っ切れてるから。
私にも非はあったと思うの、最近。」
「・・・・。」
「あなたの気持ちしりながら、
遊びほうけてたのは私。
貴方の気持ちで遊んでいたかの様な行動をとっていたのも私。
貴方がすべて悪いんじゃないと思うー・・。
それにーーー・・」
「それに?」
「愛が“度”を過ぎるときもあるんじゃないかしら」
今なら、こう言える。
これは誰のおかげ?
紫音のおかげー・・?
ううん、私に愛を伝えてくれた
ハンソンと・・・柳沢のおかげだろう。
愛が度を過ぎるー・・
確かに違う方面ではあるけれど、
紫音が誰かに誘拐なんてされたら
私も“過剰な愛”を原因として、
その誘拐した犯人を殺してしまうかもしれない。
時に最高で、至福のひと時を感じさせてくれる
だけど、時にー・・最強の“武器”に変わる。
それが“愛”なんだろうなー・・・・。