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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第11章 魔法の検査薬
「ガタイは?」
「結構良いわよ。筋肉がある」
「ますます光だな」
「・・・・そう、ね。
あぁ!そういえば柳沢に似てるのよね~心なしか。
彼のことを想像して選んでくれたらきっと似合うと思うわ」
そうそう、その通り!
アイツのことを想像して選んだら、もう最高よ!
「ん~アイツなら真っ黒のイメージだけど・・・。」
「でも5着以上持ってるぞ。しかも高級品ばっか」
「だよなぁ~。ん~グレーは?」
「いいな。光は着ないけど似合うと思う。」
「そうなの?」
「え?あ、あぁ。着ないよ。アイツ」
へぇ・・・じゃあ、ダメだな。
「着ない理由知ってる?」
「何、響、おまえ知ってるの?」
「うん。」
「なに?」
思わず、聞いてしまう。
遥くんと目があって、固まりそうになった私。
この子は頭が良いからー・・隠せるか不安だなー・・。
「ハンソンと被るからだって。
ハンソンも、よくグレーのスーツ着るだろう?
それで比べられるのがイヤらしい。
馬鹿だよな、黒着るほうが対照的で比べやすいのに」
「ぷっ・・はは!何それ!」
「本当笑える話だろ?」
「うん・・・。馬鹿ね、あの子」
響とも普通の会話が出来るんだ・・・私。
不思議な感じ。
「・・・ははっ・・きーまった」
「え?もう?」
「うん。グレーでいいよ。」
ーー・・ハンソンと比べられる、か。
良いわ。
私に比べさせてよ。
あなたとハンソンをーー・・。