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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第11章 魔法の検査薬


よく妊娠したら、食べモノを見るだけで吐き気がするっていうじゃない?
てっきり全員がそうだと思い込んでいたのだー・・・。


「うそー・・ちょっと待って、全然信じられない」


「ほら。」


渡されるのは、写真。

よく見る、エコー写真。



えー・・もう確実じゃん。どうしようー・・。




「ど・・・ど・・ど・・どど」


「落ち着けよ。何言ってるのかわかんねぇ」



「ど・・ど」



「小百合、息吸ってみ」



「はぁっー・・」



「はいて」




「ふぅー・・・。」





って・・何だこれ!!




「ハンソンとの子どもだよね!?」



「しらねぇよ。あんたが、アイツとしか身に覚えないなら、そうだろ」




「そうよ、じゃあハンソンとの子どもよ」




“小百合はオロセナイ性格だ。

だから子どもが出来たら、僕と一緒になるしかないだろう?”



と笑っていたアイツを・・・思いっきりパンチしたい。そんな気分。



私とハンソンとのつながりを作る為だけに、子作りしたの?

信じられないんだけどー・・。



今になって怒りがこみ上げてきた。





「ちょっともう!アイツだけ・・・

ほんまに信じられへんねんけど!!」



「落ち着けよ。」



「無理無理。無理に決まってる。」



「落ち着かないと紫音起きるだろ」



「--っ!!」




そういわれると、静かになるしかないんだよね~。






「どうすんの?」



「中絶は考えたことない。」



「だろうな」





「でもー・・ハンソンと育てていくのは
正直な話、自信ないかも。」



私は一度別れたら、もう復活は出来ないタイプ。


嫌いになった理由がアレじゃあねー・・。
何かあったとき、同じ事をされるんじゃないかって不安になっちゃう。





「うん。」




「どうしよ。」





「産めば?」




「いやっ・・産めばってそんな簡単な話じゃないからね?」



「何で。簡単じゃん」



「違うわよ。私だけの問題になるんだしー・・」




「はぁ?誰がお前だけの問題って言った?」



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