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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第12章 前夜祭

前髪を持ち上げられて、オデコに軽くキスをしてー・・そして、唇に再び移動する。
まるで、壊れ物を扱っているかの様にー・・
心底愛してる女性を抱くかの様にーー・・。
そんな彼の言動1つ1つに、私の胸が締め付けられる。恋独特の胸苦しさ。
「はぁっー・・っ!」
鏡に映っている私の姿ー・・。
顔を真っ赤にして、彼からのキスの嵐を必死に受け止め様としている。何とも官能的なシーンなのだろう。
「んっーー・・んぅ・・」
背中のファスナーをナゾル様に、指先でスーッとさわられて思わず身震いを起こしそうになった。
そんな姿を見て、少し笑った彼。
キスを止め、鼻の頭を噛んできた。
「ー・・何すんのよ。」
「こそばい?」
「別に。」
「うわー、なんかまた強情になってるじゃん。」
「なってない。」
「あのさ、ファスナー降ろすの面倒臭い。」
「ーー・・」
いや、それ私に言う?!
しかも、今!この瞬間に!

