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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第12章 前夜祭
ー・・タバコ吸いたい。喫煙者なら誰もが甘い時間を過ごした後に思う事だろう。でも、そんな夢は叶わない。
私は妊娠中なの!なんて偉そうな事は言えないけどー・・なにしろ、光と紫音が居る。辞めたと思ってるであろう二人の前で、堂々と吸えないよ。
つまり、堂々と吸えないっていう事は、
これがどれだけイケない事なのかも分かってる。
本当にやめたいなぁ。
若気のいたりっていうのは怖いものだと、こころのソコから実感させられたよ。
「ー・・はぁ。」
「んだよ、ため息ついて。」
「別に。」
「Hey , sayuri.
What up ? Please tell me 」
「英語で聞かれても本当に何もないから。」
「っんだよ、面白くねぇなぁ。」
と吐き捨てられて、私のプレゼントしたスーツを着てからリビングに消えた彼。紫音は一人で大丈夫だっただろうか?
そんな事が心配だったけど、とりあえず乱れた髪の毛を軽く治して、もう一度化粧をチェックした。