この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第12章 前夜祭
そして、軽く同じテーブルメンバー全員で世間話をしていた時ー・・。舞台に一人の男性が上る。
それと同時に惜しみ無く溢れる拍手と喝采。
「えーっ。ごっほん。」
・・なんだ、あの業とらしい咳。
「この度は、お集まり頂きありがとう。
私が、日本サッカー協会の会長に就任してから早、三年が経とうとしています。前監督の突然の辞任・・本当に色々ありました。皆様には大変迷惑をかけたと思います」
光沢のある綺麗なスーツを着ている眼鏡のおじさんがー・・サッカー協会の会長さんか。即座に状況を理解する。
「あー!!」
「紫音、しずかに~」
「イギリスとの親善試合も、明後日に迫っています。たかが、親善試合でこのパーティーは大袈裟に思われるかもしれません。でも、向こうとの条件でー・・イギリス代表は本気で私達に戦いを挑んでくることを誓っています。」
「日本とイギリスだけじゃなく、全世界のサッカーファンが注目している、この試合・・。勝てば、日本代表や日本のサッカーの知名度はもっと上がる事でしょう」
「そして、ワールドカップで今まで以上の成績を残せるかも知れない可能性が多いに広がります。」
「皆様にはー・・全力を尽くしてもらいたい。
日本のサッカー選手。各自、それぞれ、その事を胸に抱き、誇りが汚れない様にしっかりとプレーをしてください。」
ーーー・・パチパチ・・。
「有り難う。
ではー・・イギリスとの親善試合、
勝利を誓ってーー・・乾杯!!」
「「かんぱーい!!!」」