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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第12章 前夜祭


「私は、自分が親バカだって気付いてるだけマシよ。あなたは自覚ってのが無いもん。」

「自覚も何も、親バカじゃねぇんだよ、根本的な話として。」


「あーわかったわかった。」


「っだよ。」


手も繋げないし、私に親バカと言われたし・・心の中に何かが積もってきたのか、一気に不機嫌モードになった光。面倒臭いなぁと思いながらも先へ進む彼の背中を追いかけていた時、ふと右肩を叩かれた。

びっくりしながら、振り向いた先にはーー・・。


真っ黒のスーツを着たあの人。



「やっぱりね~!」


「えーー・・何でここにーー・・。」


「俺、一応AX専属の日本代表、応援者だし。」



「おい、誰と喋ってん・・はぁ?!遥?」



「お、俺が選んだスーツ着てるんじゃん?」

「あ・・あぁ。つーか何で此処に居るんだよ?」


「そりゃ、居るでしょ。仕事絡みだし。」


「ーー・・てっきり忘れてた。他は?」


「響は、バラエティー番組の撮影で、蓮は舞台の打ち上げ。俺一人だよ。」

「そっか。久しぶりだな。」


「そうだね。ーー・・まぁ、聞かせてよ。

何となく想像はついてるけどさ、
光が"その道"を選んだ理由がわからないから」



「はぁ。まだ言うタイミングじゃないと思ったのに。」


「まず。付き合ってるの?」



「夫婦。」


「それは、おれの想像の域を越えてたわ。」



「此処じゃ聞かれるから場所を変えよう。

小百合、あんたは適当に何か食べてて」



ぶっきらぼうに、そう告げられて
二人は会場をあとにした。どこに行くのか、大体想像はつく。ラウンジとか喫茶店。

もしくはー・・男子トイレ・・かな?


一般人の目もそうだけど、
この会場にもどんな人が居るかわからない。

きっと二人は細心の注意をはらっていることだろう。




ーー・・でもさぁ?

右も左も分からない場所で一人残される私の身にもなってよね~。


「何か、お飲みになられますか?」


「ワイン、あぁ・・どうしよう・・」


あの子居ないし・・いいかな。

と思った。だけど、光もお酒を飲んでいるんだ。帰りの車があるしー・・紫音も居るしー・・。

まず、第一に妊娠してるしー・・。



そうおもった私は飲みたい気持ちをグッと堪えてウーロン茶をもらった。

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