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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第13章 合縁奇縁


日本代表と新たにスポンサー契約を交わしたらしい某テレビ局の試合前の番組が突如、巨大スクリーンと私の椅子に設置されてあるテレビにうつしだされた。

キャスターは・・・遥くんと響。

そっか。そういえば、あの子達「日本代表の公式応援団」とか何とか言ってたよね・・・。このテレビ局とズバズバなのも有るけど個人的に光と仲良しなところを買われた部分もあるんだろう。


「え~まもなくはじまりますね」

「はい。イギリスは先日、母国でドイツと試合をし
3-0の大勝を収めているので、この流れに押されないでほしいですね」


「日本もガーナとの試合で勝ったから両方、運気は良いわけですよ。しかもエース・ストライカー同士の戦いですからね~。ただの親善試合じゃ済まされないですし・・・。一年後に迫ってるワールドカップの順位が予想できる“大事な試合”ですからね」

「本当に柳沢選手は日本の誇りと言ってよいほどに、海外でも活躍を収めてくれていますもんね」


友達のことを、柳沢選手というのは気が引けないのかな?
私なら少し恥ずかしいから普通に名前で呼びたいけどー・・それがプロというものなのか。




「え~プレミアムリーグという大きなリーグで優勝を収めたのは柳沢選手が所属しているマンチェスターブエノスなんですよね。そして、昨年度の最優秀賞も柳沢選手が受賞したわけでー・・・。ハンソン選手は、ますます彼に勝ちたいという気持ちが強くなったと想います」

「ライバルが出来たときが強くなれるときですもんね~」


響のあの態度ー・・・。頭が良いのは知っていた。夜のニュース番組でもキャスターとして活躍しているし・・。でも、受け入れられないー・・。

酒癖が悪い人は本当に苦手だけど、見慣れてる以上、いつものぶっきらぼうで何を考えているか分からない浅草響のほうが、私は好感を持てるのだ。


事前に両チームの主要メンバーのことをしっかり調べているであろう2人。
アイドルという肩書きをこえて、何でも仕事をこなすー・・尊敬だよね。

上手にアイドルのイメージをひっくり返したのは
この二人だけだと思う。あくまで私の意見だけどー・・・。

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