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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第13章 合縁奇縁

「うん。そうそう。

だからインタビュー室に女をつれて行っていいかって」


「分かった。うん。じゃあそっちで話通しといて」


電話から微かに聞こえる声は女の人のモノ。

紫音を代わりに抱いてくれてる遥くんに
電話を切った響が、こう言った。



「大丈夫だって。とりあえずインタビュー室の隣に応急処置の部屋があるらしいから、そこで会えると思う。」

「マネージャーは?何て?」


「こっちで他のマスコミとかに話通しとく!って言ってくれた」


「わかった。じゃあ大丈夫だな」



「おい、小百合。」


「ん・・・?」



「後ついてこい。」


ハンソンの声が聞こえる。
何やらコメントを出している様だったー・・・。


そっか、私の中では

もう1時間2時間に思えるけど


両代表選手がピッチに立っているところを見ると
試合終了から10分も経っていないー・・。

そんな時間の中での二人のこの素早い行動。

本当に心底感謝した。



紫音の荷物と自分のカバンを持って、
響の大きな背中を見ながら、此処を後にする。



“光が、怪我で途中退場したのが本当に気がかりです。”


“だけどー・・正直、それよりも
勝てて嬉しい自分がいる。

彼とは自分の人生をかける
大きな勝負をしていたからね。一人の女性を巡って”




ーー・・綺麗な英語で確かにそう言ったハンソン。



私自身も、もう自分の選択に後戻りは出来ない。

彼が“一人の女性”と言った以上、
世間は、再び騒ぎ出すだろう。この試合をー・・

そして、ハンソンと光の恋の行方の詳細をー・・・。



ハンソンが言ったあの言葉。

それは私に


“覚悟を決めろ”とー・・。



そういう意味だったに違いない。





綺麗な透明の真珠が、私の頬を伝う。



「ーー・・決めたわ。」



そして、そう呟いた。
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