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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛
だってね、いつも付けてくれてるんだよ。
私が少し遅れてあげた誕生日プレゼントをー・・。
ボタンを二つ開けている鎖骨に光るのは
ダイヤとガーネットとアメジストがきれいに埋め込まれているネックレス。
紫音と、光と、私の誕生石だ。
あの日、
"お前が俺の妻としてい続けると言ってくれたことが人生で一番嬉しいプレゼントだったから。だからもう他のモノはいらない"
みんなが居る前でそう言われた。
でもー・・なにかをあげたかった。
あの日から始まった新しい人生を一生忘れない様に、初心を忘れない様にー・・って言うのかな?
そして、考えて考えて思いついた結果が、あのネックレスだ。
お腹の子が産まれたら
一つ足りなくなっちゃうけどね、石が。
でもーー・・原点として。
あの三つの宝石が、
私たち三人で築いてきたこの関係を、いつも心に示してくれる。
白くて綺麗な鎖骨に、
よく似合っていた。本当にお似合いー・・。
「見とれてんの?」
「別にー。さぁ、用意して。もうそろそろ行くよ。」
「あぁ。」