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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛

「おはようございます!」

「おはよう。」


「とりあえず、服装なんですけど、アディダスのTシャツとかカジュアルなものか・・「これ着る」

「ドルガバ・・?」

「あぁ。こいつから貰ったやつだから。」


「でも!一応、アディダスの方が。スポンサーの関係もありますし・・」
「いいよ。俺が着たらどこの会社も喜ぶんだから。アディダスはー・・後ろかどっかに飾ったら?リストバンドも今日はつけたくないし。」

「ネックウォーマーは?!」

「つけるわけないだろ。首には何もつけない。」


非常に忙しない前室。彼のマネージャーの方達や協会関係の人が動き回っている。そんな中、私は、九ヶ月の赤ちゃんを抱いて端の方で、ただ突っ立っていた。

ここからでて20秒ほど歩くと、記者会見会場になるらしい。新聞各紙や、ワイドショー・ニュース番組などから凄い数の記者やカメラがきている。勿論、日本だけではない。ハンソンとの一件と、彼の所属チームの関係もありイギリスからもー・・サッカーが盛んなブラジルやドイツからも来ていた。

いつ決めたんだろう?あの子。

こんな直ぐにみんなが集まれる訳がない。となると、結構前々から決まってたのか・・?

本当に侮れない男性だ。

私の旦那はーー・・。


大きなテレビがスタッフ数人の手によって、部屋に持ってこられる。様子を移すのだろう。

私はでないから、こうやって会見をうかがえるのは嬉しい。まぁ、はじめは送るだけ送って、家でのんびりと見る予定だったんだけどね。

これもまた、光の策略により、なぜか私が、局の中に入るまでになった。


ハンソンからの最初で最後になるであろうクリスマスプレゼントの時計は、きっちりと正しい時刻を教えてくれる。あと15分か。

彼のメイクや、打ち合わせなどを間近で見ていたら時間がすぎるのも早く感じた。

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