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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛

「城西スポーツ新聞の記者、金輪です。
籍をいれる相手を、奥さんにした決め手は何でしたか?」
「決め手ー・・ん~。俺達に靡かなかった所ですかね。ただ単に、調査期間だけ息子の母親として、僕の妻として居てほしかっただけなので。確かに綺麗なモデルさんや、凛としてる女優さんでも良かったかもしれないですけど、その時は変な恋愛感情を持たれるのが嫌だったんで。」
「ー・・恋愛感情を持つ事はないだろう奥さんに頼んだ、という事ですか?」
「そうですね。まぁ、結果。俺が好きになっちゃいましたけど。」
「残り二名になります。四番の方。」
「はい!!こんにちは!朝1のレポーター速川です!いつも応援しています。」
「ありがとうございます。」
ーー・・元気いいなぁ、この人。
「ズバリ!奥さんのどこに惹かれていきましたか?!」
「はは。ーー・・どこだろ。
息子への接し方と、
案外弱い一面を見ていくうちに・・かな。
強情で、仕事もできて、隙が無い奴だと思ってた女が初めての育児に戸惑いながら、一生懸命良い奥さん・母親であろうとして、壁にぶち当たって、泣いて、強くなるっていう姿を側で見ていたらー・・。ねぇ?惚れない男なんて居ないでしょ。」
「あー!なるほど!!確かにそうですね!!うん!」
空回り元気というやつだろうか?朝1のレポーターといっていたが、その名の通り、朝一番の番組でこの人が出てきたらチャンネルを変えてしまいそうだー・・。まぁ、元気無い時に見たら、パワーがみなぎってきそうだけどね!
「こんばんは。五番の、週刊女性の者です。
えっとー・・今、妊娠二ヶ月との事ですが、その子と息子さんを同じ愛情で育てていく自信はありますか?」
き・・・・きたぁ~!!
私が想像していた様な、意地悪な質問!!
最悪だ~、この人!!

