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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛


「まぁ、妻の腹の中にいる子も、俺と血つながってないしね。」



「ーー・・・・。」



「えぇ?!はぁ?!」



本日三度目のどよめきー・・。

そこまで言うって・・。どういうこと?

週刊誌や、ワイドショーを本気で嫌っている彼なのに、ここまで大っぴらに公表するのだろうか?

その裏にも、"策略"が在るかもしれない、彼の事だしー・・。飛び出て、"何でそこまで言うのよ!"なんて言える状況でもないのは自分が一番分かっていた。

だからこそー・・見守るしかない、今。


頭にあるのは、疑問だけだ。怒りも、不安もない。それは、彼が本当に頭が良い真実と、絶対に私達三人を守ってくれるという安心感のお陰なんだろうな。

「俺の名字を受け継いでくれる時点で、妻も、息子も腹の子も、俺の家族です。血を繋がってる子を一番愛す、とか養子だから愛さないとか、そんな考え出来るほど器用な人間じゃないんで。」

「俺の家族だからー・・、みんなを均等に愛して、守っていく。血が繋がっていても、虐待をして、我が子を殺してしまう家族も存在します。血が繋がっていなくても、我が子の様に扱い、いつしか、本当の我が子になり、どこの家族にも負けない程、穏やかで仲良しな家庭を作っている所もあります。」


「血の繋がりがすべてじゃないって、俺は妻から教わりました。だからこそー・・誰の子であれ、俺の血が入っていないであれ、そんなの関係なく、俺は子供を愛して、妻を愛す。ただ、それだけの話です。」


テレビを前室で見ているのは、私と紫音。
そしてスタッフ十数人と、彼の仕事関係者。

みんな、彼の言葉に、深く共感をしている様だ。

24歳で、世間一般的には、まだ20代前半。つまり若い。それなのにー・・すごく、大人で、人が本来あるべき姿を語っている彼。ただでさえ、顔もスタイルも最高なのにこの性格なんだ。ファンが増えるだろうなー・・。

本当に、本当に、格好良い。

男としての、在るべき姿。
誰かの父親になる人としての在るべき姿。

静かになった、会見場と前室の空気が、彼の大きすぎる存在を確かにしていた。ーー・・誰にも越える事のできない、素晴らしい人物なのは間違いない。


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