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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛


再び、フラッシュがたかれはじめる。
時間的には、残り一人の質問で終わりだろう。

柳沢が誰を指名するのかー・・。そんな期待を胸に抱きながら、テレビにかじりつく様に見ていた。

腕が引きちぎれそうな程に、記者達は手をあげている。そうだよね~ここで、自分を指名してもらって、最後にインパクトのある質問ぶつけたいよね~。


「えー・・」


「あ、じゃあ。その一番後ろのキャップ被ってる人。サングラスとキャップの。」


柳沢のご指名をうけた男性が立ち上がる。ちょうど真後ろにいたカメラマンが嫌な顔をするが、その人は全く気にしていないように思えた。

スラッとした長い足ー・・七分袖から見えている筋肉質の白い腕。見覚えがー・・ある。

私は自分の目を疑った。

彼の耳に光るのはー・・確かに、私が"疑っている人"から受け取った物と酷似していたー・・。


「あ・・、」

とテレビ越しの光と、ほぼ同じタイミングで呟く。


キャップとサングラスをゆっくりとはずした彼の髪の毛は、綺麗なブロンド色で艶があり、サラサラだ。

彫りの深い、大きな瞳は、光をしっかり捉えているー・・。左口角が上がっているその表情は、まるで悪戯っ子そのもの。


「ハンソンだー!!」

「写真を撮れ!!」


と会場が騒ぎ出すと同時に前室もせわしくなる。


「おい!次の番組を遅らせろ!多少会見が延びても、このまま生中継続行だ!」

「はい!!」


「ここで、ハンソンと光の共演とはー・・。
数字が期待できるぞ!小さな会話や、表情を漏らすことなくすべて放送しろ!」

「「わかりました!!」」


生声なのか、イヤカフから聞こえてるものなのか、もうあまりに周りが煩過ぎてわからない。

一番、混乱してるのは私なんだけどね!!


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