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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛


「イギリスのBTBから特別な許可を貰ってきているんだけどー・・質問をいいかな?」


「ははは。あぁ。どうぞ?」


「君の妻のお腹にいる子は誰の子だ?」




日本人ならできない質問をさらっと言ってのけた。彼の表情は、もう光輝いている。サド気質なのは知ってたけど、こういう所で発揮させたらダメよ~!


「スルーは?」

「君が、男としての勝負をスルーで決めるというなら、それでもいいが。」



「本当にー・・あんたって奴はー・・」



光もドエス。

自分が弄られるだけの立場は気にくわない筈なのに、特別怒ってる様子もない。ただ、自分達が一生体験しないであろうこの経験ー・・いや、テレビ界でさえも、これ以上を越える会見は存在しないであろう、今起こっているこの経験をー・・楽しんでいる様に見えた。

焦っているのは、私だけって?



「ハンソン、あんたの子だよ。」




ーー・・パシャパシャパシャッ!!

シャッター音が響く。

レポーターも、彼のマネージャーもサッカー協会の人も、もうみんな、頭の回転がついていけてない。

ただ、何度も、"メモ"
"見出し"
"大ネタ"という様な言葉を仲間や、隣の人に叫んでいるだけだった。


止めたいけど、止めれない。これが、彼の周りの人物の心中かー・・?まさか、光だけでなくハンソンも関わってるなんて想像さえもしていなかっただろう。


"おー・・おい!どういう事だ!!"

"ボイスレコーダー回してるよな?!"


"二人のツーショットをとれよ!"


"明日は新聞売れるぞ"



"きた!お前ら、サイトとかで中継しろ!このチャンネルをみんなに見させるんだ!"

"高視聴率ー・・こいこいこい!!!"



口々に、思い思いのまま、喋っている皆。

この場を楽しんでいるのは二人だけ。


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