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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛


私は、幼い時から、絵本や小説が大好きだった。

小学生の時は、図書館で沢山の小説を借りたり、学校からもらった図書カードで、少女漫画を買ったりしていた。

恋愛も、ファンタジーも、ミステリーもたくさん読んだ。そんな中でいつも、憧れていた恋愛の形がある。


"自分とは違う世界の男達に愛される"


そんな形ー・・。



それが、22歳の今、叶ったんだ。


あり得ないでしょー!と心の中で突っ込みをいれていた、漫画の中の世界が、三次元へと移ってきたかのよう。


公共の電波を使って、


王子さまの様な風貌と果てしない地位とお金を持っている二人に、公開告白をされて、公開で"守る"と宣言されたー・・。ねぇ、信じられる?


私はー・・いまだに無理よ。


だってーー・・こんな事を自分が体験するなんてー・・。


もっと質素な会見になると思っていたのに、
蓋をあければ、この有り様だ。

世界で一番、ド派手で
インパクトのある会見なのは間違いない。


王子さまとか、

芸能人とか、

財界の偉いさんとか、

やくざとか、


色々な種類の人間が、この世界には居る。

その中で、女の子なら誰もが羨ましがるであろう道を私は歩んでいるのだ。



「なにこれー・・。もうっー・・」


涙線が緩くなったのは、重々承知しているー・・。


頭の混乱がとけないまま、

ハンソンと光の会話を耳に、顔をふせ、思う存分涙を流した。大好きな紫音を強く、抱きながらーー・・。




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