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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第14章 確かな愛

「え、速報流れてるよ」
軽く笑いながら、コーヒー豆の香りが充満してある部屋のソファーに座る。局を出てから二人で食べに行った中華料理屋さんは凄く美味しかった。
本当の中国人の方が経営していらっしゃるらしい。どうりで、本場の雰囲気と味を楽しめる訳だ。
「ったく、暇だなーみんな。」
「あんな会見で、あなたが結婚するってなったら、そりゃ焦る人は焦るわよ。」
「スポンサー関係とか、CMに関してはもう話ついてるから、そこがクリアさえ出来てれば、他の評価はどうでもいいよ。」
「そんなことまでしたの?本当侮れない。」
「それなりの距離感があるからな。仕事に関しては。いきなり、会見するから、とか。ましてや、その会見が結婚ってー・・やっぱり、CMや、スポンサーはイメージ勝負だし。早い内から話つけとかないと、相手企業に迷惑かかるだろ。」
「優しいっていうか、案外常識人やねんね。」
「なんだよ、俺は元々常識も良識もある人間だぜ」
「はいはい。」
いつもより、深く腰かけている彼。やっぱり腰への負担がキツいんだろう。それは、本当に同情する。
「やっぱり、きつい?腰。」
「あぁ?!」
「だから、しんどい?って。」
「そこそこな。」
「そっかーー・・。」
「なんだよ。」
「ううん。久しぶりにエッチしたかった。」
「・・・・お前、紫音寝てるからって大胆すぎねぇ?」
「そうかな?でも、本心よ。」
「・・。」
「こんなに大好きやのに、お互い愛してるのに、エッチできへんのは、やっぱり辛い。妊娠してるのもあるし、貴方の腰の怪我だけじゃないけどーー・・。」
「我慢しろよ。」
「ん~。無理~!」
子供みたいに駄々をこねながら、コーヒーを飲む。
頑張って奮発して買った砂糖は、良い味をしていた。
「っだよ、いきなり。気持ち悪い。」
「なんか、したいねんもん。無性に。」
「ーー。」
「光。」
「はぁ。良い子ちゃんで、我慢してくれてたお前はどこに行ったんだ?」
「そりゃ、貴方の怪我を心配してたから、刺激する様な事は言わない様にしてたけど!でも~。」
「いれねぇよ。」
「いいよー・・っ。」
「ワガママ。」
小さく呟いた。
そして、ふかふかのソファーに押し倒される。

