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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第15章 命の重み
毎日、電話をしていた光と紫音。
そして、陣痛がはじまったことを伝えたら、急いで仕事と飛行機の手配をしてくれ、此方まで飛んできてくれるシャキーラ。
母としての先輩でもあるブリトニーと、旦那さんのマークス、息子のミュラー。
光の両親と、私の母親、妹。
がんばって会社を支えてくれていた従業員の皆。
沢山の支援と、あたたかい応援をうけて、
私は孤独に殺されることなく元気いっぱいで、この子を産めたのだ。
あ、あとハンソンと響たちもね、結構面倒を見てくれた。
母親と妹は、光の両親とともに、明後日、この街にくるらしい。
今日来るのは、シャキーラと光と紫音。
騒がしくなりそうだな・・と思いながら、重い腰をあげたとき、病室のドアがノックされた。
「はーい」
「入るわよ!!」
この勢いー・・
「シャキーーラァアア!」
「うるさいわね!元気?赤ちゃんは?」
「向こうで寝てるわ。見に行く?」
「いや、大丈夫。とりあえず話しましょう。」
「えぇ。」
「これ、ケーキと紅茶なんだけど食べるでしょ?」
「うん!お願いしてもいい?用意。」
「任せて、さぁさぁ、貴方は出産したての母なんだから
気を使ってかしこまる必要はないのよ。のんびりしてよね」
「はは!ありがとう」