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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第15章 命の重み


「いや~。小さいねぇ。かわいい子だ。」

「抱きたい!」
「あかんー、もうちょっと首据わってからね。」

妹に、そう言った。私と光の馴れ初めも、本当の夫婦になるまでの過程も、全てを知っている三人の両親。

だけど、軽蔑する事もなく、
私の母が、お義母さんやお義父さんに謝った様に

お義母さん達も、光の自己中心的な行動について、謝ってくださった。謝る必要なんてー・・ないのに。

貴方なら違う道もいけただろうに、
この子のそばにいる事を選んでくれてありがとう。

お腹の子も、紫音も
幸せにしてあげようね。


こんな優しい事を言えるのは、あのお二方だけだよ。ありがとう、という感謝の言葉は、いろんな人を幸せにする。批判的な言葉ばかりが溢れている、こんな世の中に感謝の言葉が一つ実るだけでも、その場の見方は変わるものだ。


「名前は?」

「んー、パパ。なにか候補ある?」


「雛人形を再び飾る、菊の節句の日に産まれた女の子だからな。そこらへんでいきたいけど」

へぇ、光がこういった風習を知ってるなんて・・意外だなぁ。と思った。

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