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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第2章 可愛いと五月蝿いは紙一重

「楽しかったよ。」

「今までのバカな女とは違うんだろ?」
「おめぇなぁ。響も一緒だ。一応それなりに本気で愛した女も何人か居るのに平気で馬鹿呼ばわりすんじゃねぇよ!」

「性癖暴露されて~?裸の写真撮られて~?
メール公開されて~?住所も公開されて~?

これ全部違う女だよ?事務所の力で公にはならなかったけど、こんな事するって時点で、女は馬鹿だし、お前も見る目ないよ。
馬鹿好きならぬB線。」


「おめぇまじ、今回の撮影で恥かかせてやるからな。」

「はは。なにそれ。ーー・・で、今回の女の子はインテリなんでしょ?どう違うの?」

「それは~「美山くん。私、打ち合わせの時間迫ってるからもう行くわね。」

「あ。そっか。鍵!」

「運転してくれてありがとう。」

「こちらこそ何か全部して「ー・・仕事頑張ってね!」

と言った後に口パクで
"要らん事は言わんといて"と告げる。

分かってるのか分かってないのかーー・・。

だけど分かっててほしい。
蓮くんに電話番号を教える事ですら戸惑ったのに。これ以上表の世界の人間と仲良くなるなんてー・・私の存在を知られるなんてー・・絶対いや。

捕まる様な事もしていない。
物も奪っていないし人も殺していない。
法律に背いてもいない。

ただ、人より
法律の抜け穴を探すのが得意なだけだ。

汗水垂らしてお金を稼ぐ辛さを知ってはいるけれど
実践していないだけだー・・。

そんな私がー・・

真っ黒でも真っ白でもない
一番たちの悪い"グレーな私"が

表世界の人と関わるなんてー・・許されない。

し、私自身もミーハーとかではないから求めていない。


歯をキツく食い縛りながら待ち合わせ場所の喫茶店へとむかったー・・
少しでも胸をはれる様
背中を大きく見せれる様

しっかりと背筋を伸ばしながらー・・。
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