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第16章 決戦の舞台

茹でタコみたいにプリプリ怒っていた時、四人の審判達がコートの中に入ってきた。

「きゃー！！」



ーー･･いよいよだ。


大きなスクリーンでカウントダウンが開始される。
ロシアは、本当にこのワールドカップ気合いをいれてるのね。


5ーー･･


4ーー･･


3ーー･･



2ーー･･




1ーー･･




ﾊﾞｰﾝｯ！！！



大きな火花が上がり、

選手達が堂々と入場してきた。


青色のユニフォームを着ている列の先頭に居るのはキャプテンの永野さん。28歳で、今はスペインでプレーしている。とても誠実な人だ。

そして、その後ろに居るのは光。
手をつないで居る男の子の顔は、もうそれはそれは凄く幸せそうだった。きっと彼のファンなのね。


"堂々たる入場だね～！日本代表"

"そうですね。えぇー、先発メンバーは先ほど紹介致しました通りです。何と、大学生の岩友くんが初収集で先発入りしていますね。"


"いやー、岩友くんは、若いからよく走るし、攻めるっていうことを知ってるからね。海外のプレー・スタイルが似合う子だよ！"

"ワールドカップで活躍出来るか、見ものですね"


"光がストライカーの位置は譲らないだろうけどね！あははは！！"


松永さんってー･･本当に、どんな舞台でも変わらずこのままなんだな。熱いというか、楽観的というか、何というか･･。まぁ、そんな所が好きで彼の解説を聞いているファンが私含め日本には沢山居るんだけど。