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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第16章 決戦の舞台



自分の元に舞い降りてきてくれた、一つの魂をヘディングでもう一度、空に押し戻してから得意の形である右足で強烈なシュートを放つ。ゴールからは近いのに、あの力加減。

勿論、キーパーは進路を読めていたがー・・

ボールの強さに驚いたのか、一度手を離してしまい、その溢れ球をもう一度自分自身で押し込んだ、"彼の左足"のおかげでゴールネットが微かに揺れた。

風のせいでもない。
確かに、ゴロゴロと転がっているサッカーボールは、白いラインの向こう側にわたり、ネットを揺らしてくれたのだ。



「「きゃあ~!!!!」」


「「光!シュートォーー!!!」」


右足で蹴ったボールを追いかけて、自分で走りもう一度左足でゴール・・。彼の意地が見えた瞬間ー・・。


「小百合~!」

「ママ~っ!!!」


二人から抱きつかれて、千代菊がつぶれそうになるが、この子の笑顔を見て、ひとまず安心。

「光ー・・っ!」


迷わず一目散に此方にかけよって来た光に手を出した。一年以上前に公表されている私達夫婦のこと。今さら気にする必要なんてない。あれからネットは見ない様にしているけど、風の噂によると批判等は比較的少なかったらしい。話せる範囲を英雑誌のインタビューで話してくれたハンソンと、プライベートを話すことを嫌がっていたのに詳細を会見で話し、私に批判が飛ぶのを少しでも抑え様としてくれた二人のおかげだ。

あ、あと度々テレビで"光の奥さんは良いひとだ"って言ってくれる遥や響、蓮たちのお陰でもある。



「ぱぁぱぁ!」

と抱きつきにいこうとする千代菊の手を握ってから、紫音にキスをして、最後にー・・私の目の前で、白くしなやかな指でハートを作り、可愛らしい笑顔で私の頭をくしゃくしゃと撫でた。

しっかりとカメラに捉えられたこの瞬間ー・・シャキーラも巻き添えをくらった形だから申し訳ないけど、マセラと付き合ってる以上、自分の顔が流出してしまうのは諦めているらしい。



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