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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第2章 可愛いと五月蝿いは紙一重

「八時間寝たら、今そんな顔なのはあり得ないだろうがよ」
「別に何時間でもいいやろう。」

「俺はドラマとかの撮影で、寝不足になった事何回もあるから。どれだけ身体に悪影響及ぼすかも知ってるし。そんな思いしてほしくないから、アドバイスとして言ってんの。」

「それは分かるし有り難い。でもー・・仕事やから。仕事に関しての事は放っておいて。」


「ーー・・。」

ちょっと言い過ぎた?ー・・いや、でも関わるな!とかヒステリックな事は言っていないし、結構冷静に、論理的になれたと思う。ヒステリックな女程、扱いにくいものはない。


「蓮・・?」

「今日、何時に終わんの?」


「え?」



「だから、仕事。何時に終わんの?」
「ー・・夕方には。」


「仕事終わったら、AXテレビ局来て。待ってるから。」


「迎えにいくの?」
「うん。」


何で、さっきの話から"迎えに来て"って流れになったのだろう。断れない性格の私も悪いけどー・・正直家に帰ってゆっくり眠りたい。

この子が来たらそんな訳にもいかないだろう。



「俺、今日は17時に撮影終わる予定だから。
明日は一日オフだし。」

「そうなんやね。」


「行きたい所あるから、来て。」
「いつ?」

「明日。」

明日・・。仕事はないけど、店舗の金銭管理しなきゃならないから極力一人で家に居たいー・・。


「明日仕事。」
「嘘つくなよ、顔見たら分かるわ。休みでしょ?」

「ーー・・。」

「おい。」



「分かった。今日迎えに行く。
また電話するから、着いたら。」

「よろしく。」


なんとなく、ぎこちない雰囲気のまま話は終わり私たちは別れた。蓮くんの望みは何なんだろう?私を振り向かすことー・・?

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