この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第3章 寂しがりやの法則



緑山から車を走らせて20分。

時間のお陰もあり、想像以上に早く家に着くことが出来た。


「はぁ。」

鞄をしっかりと持って、後ろに回りこむ。

本当に吃驚するくらい、ぐっすり寝ている柳沢の両腕を自分の首にかける。
上半身を思いっきり曲げて、彼が落ちない様にするけどー・・。

これも結構、いや大分疲れる。

口に咥えている鍵でオートロックを解除した。



「おかえりなさい」


「た・・・だいま。」


「大丈夫ですか・・・?」

「うーん大丈夫じゃないかも。
よければ、せめて私の階まで彼を担いでほしいんだけど。」


「それは大丈夫ですけどー・・。」


「あ、気にしないで。
住んでる階がバレるとかそんなの気にしないから。

貴方がいつも頑張ってくれているのも
この仕事に誇りを持っているのも分かるから。

だからー・・変な事される、なんて思っても無い」



「ありがとうございます。
えっと・・・そしたら、とりあえずちょっと失礼します」

慣れた手つきで彼を担ぎ上げて、エレベーターへ歩いていく警備員さん。
私はボタンを押して、少しでも彼の負担が減る様に心がける。


「お友達ですか?」

「まぁそんな感じかなぁ。送っていったんやけど、全然起きひんくてー・・。仕方なしって感じかな」

「そうなんですね。それは大変だ」


「ホンマよ・・・。」

顔を見合わせて、お互い苦笑いを浮かべる。



ーー・・チーンッ。




「えっと」

「あーありがとう。ここまでで大丈夫よ。
後は何とか頑張ってみる。」


「そうですか。多分あの持ち方より
肩に担ぐほうがラクだと思いますよ」

というアドバイスをもらい、言われた通りにしてみる。

確かに先ほどよりかは重みを感じない。


「ホンマや!」


それにしてもやっぱりスポーツ選手だけあって、ここまで触れると筋肉ばかりだという事がよく分かる。厚い胸板に、太くて固い腕ー・・。

男の人なのに身体も柔らかいんだと思う。
こんな恰好にされても、今も尚起きる気配が無いところを見たら・・。


「頑張ってください」

「うん。ありがとうね。助かりました」


「いいえ。また何かあったら言ってください。
手伝わせていただきますので」


「はーい。ありがとう。

ーー・・おやすみなさい」


「おやすみなさい」


/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ