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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第3章 寂しがりやの法則




ーーードサッ!!

部屋中に響き渡る、どこか鈍い音。


私が彼をソファーの上に置いた音だ。


長い廊下を歩いて、結構体力的にキテる何かがある。
顔にまで汗が垂れてきたのなんていつぶりだろうか?

いつも通り、グラスに冷たい緑茶を注いで、一気飲みをする。

時計を見る。日が変わる少し前だ。


これで私の貴重な睡眠時間もー・・、まだ確保できるだろう。


柳沢が着ている高そうなジャケットだけ脱がして、ハンガーにかける。
シワになったら困るだろうし。

私も、白色のシンプルなジャージに着替え素早く化粧を落とす。

私達が座っているソファー(正確には、柳沢は寝ている、が)の上にはガラスのテーブル。
そのテーブルの上には、私のグラスと灰皿と煙草のみだ。

清潔感のない部屋だ、とよく言われる。


何となくテレビを付けて、煙草を一吸いした時、携帯が鳴り響いた。



「もしもし」

「家着いたか?」


「うん、無事。今帰ってきたところだよ」
「そっか。それより明日なんだけど」

「うん。」


「急に雑誌の撮影入ってさ・・・約束守れなくなった」

「あー全然気にしやんといて。私もめっちゃ眠たかったから、ゆっくり寝たいなぁって思ってたところやし」


「そうなの?まぁ、そういう事。ごめんね。

また誘うわ」


「オッケーです」



「それよりー・・・。」

「ん?」


「今、一人だろ?」


「へ?」



「はぁ?誰か居んのかよ?」

「居らんよ、一人にきまってるやん」


「そっか。なら良い。」

「お持ち帰りされたと思ったの?」


「その可能性も無くはないだろ。俺があんだけ絶賛すれば」
「あはは。残念ながらそんな事はありませんでした。」

「それが一番良いよ。仲良い友達と穴兄弟とかなりたくねぇしな」


「ふふっ。それは誰でもそうやわ」


「まぁ、気をつけろよ。また連絡するから」
「分かった。おやすみ、明日頑張ってね」

「サンキュ。」



という蓮の言葉を聞いて、電話を切った時だった。





「お持ち帰りされたのは俺だよ」

という低くて心なしか、どこかしゃがれている声が聞こえる。


「なんで、あんなに起こしたのに起きなくて
このくらいの声で起きるの?」


「起こした?」
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