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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第3章 寂しがりやの法則
黒いボールペンが汗で滑り出した頃、柳沢が戻ってきた。午前0時45分。シャワーなのに長かったー・・。
お陰で集中して仕事に取り組めたけれど。
「これ、どこのブランド?」
「両方ノーブランド。普通に買ったやつ。楽やろう?」
「あぁ。シンプルだし良い感じ。」
「あげるよ。どうせ使わないし。」
隼人のために置いていたやつだけどー・・もう、彼は家には来ないだろうし。
一応、あの後、彼に謝罪のメールはいれてみたが返事はない。あんな別れ方をされたらプライドもズタズタになると思うから別に催促する事はないし、私も返事がほしくてメールを送った訳ではないから、それでよかった。
軽く書類を片付けて、私も浴室へ向かう。
「お風呂入ってくる。」
「ん。」