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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第4章 類は友を呼ぶ

飛行時間は、大体12時間だ。日本時間では、現在は22時頃だろうか、時差があるため、今、ここは14時になる。日本の方が八時間も早い。

「私の都合でヒースロー空港にしてもらってごめんね。ショッピングがてらタクシーでマンチェスター空港の方まで移動しましょうか。」

「そうね。とりあえず、ここらへんのお店を見てからタクシー乗る?」

「えぇ。」


急いで紅茶を飲み干し、最後にもう一本だけ煙草を吸って外に出た。イギリスといえば、美人!お洒落!と思うかもしれないが、実際そうでもない。

ここは空港近くなので、比較的
小綺麗にしている方が多いけど、少し歩くとノーメイクにジーンズにタンクトップなんて当たり前だ。

白人がみんな綺麗って言うのは一種の都市伝説みたいなものなんだな、ってこちらに初めて来たときに思った事がある。日本人は白人コンプレックスを持っている人が多いが、本当に勿体ないと思う。

日本人には、白人や黒人にない、
キメの細やかな肌・丸みがあるライン
癖が強くない髪の毛・エキゾチックな瞳があるのだ。

それをイカさないのは可笑しいと思う。

だからこそ、私は服はヨーロッパ風の良いワンピースなどを着るもののメイクは白人を真似るような事はしない。

日本人らしさを生かしたメイクをする。
髪も勿論似合わない金髪なんかにはしたことがない。


「あ、お金。」

「いいわよ。せっかく私の誘いにのってくれたんだもの。この位ご馳走するわ。」

「ありがとう!」


知らない間にお会計を済ましていたシャキーラに少し驚きながらもしっかりと礼を言う。


そしてー・・私たちは高校生に戻ったかの様に
目を輝かせながら綺麗な洋服を眺めて過ごした。

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