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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第4章 類は友を呼ぶ


イギリスらしいー・・陰があるけども美しくて、どこか儚げな夜景を見ながらフルコースを頂いた。

日本やマカオなどと違い、うるさい夜景じゃない。

逆にー・・どこか冷たい、だけど目が引かれるモノがある。それがイギリスの夜景だ。

そんな特上の席に、予約をしてもいないのに通してもらった。ウェイトレスに感謝しかない。チップは多目に渡すべきだろう。

私たちの間にある、ガラス製のテーブルの上には
赤ワインが一本。オーパス・ワン2004年だ。

このワインは中々値が張る(百万とかではないけど)けれど、とても飲みやすい。カクテルなどの甘いお酒が大好きなシャキーラも、ぐいぐい飲んでいる所を見るとあながち私のチョイスは間違いではなかったのだろう。


「はぁ、何か素敵な出会いは無いかしら?」
「英国紳士に出会えたりして。」

「英国紳士なんて幻想よ。あんがい我が儘な子が多いもの。」


「シャキーラの体験談?」

「そうそう、あの表向きはチャリティー大好き俳優のオーリー・・って言わせないでよ!」

「あはは、本当面白い」


私の日本人ノリに感化された所があるのか、ノリ突っ込みまで出来る様になったらしい。


「どうせなら、アルゼンチンやスイスの人がいいわ」
「あら、なぜ?」

「サッカー選手かな?」

「なるほど、次はサッカー選手か・・」
「別にアイススケートでもいいの。日本に有名な子いるでしょ?まぁあの子は少し若いけどー・・スポーツをしている人がいいわ。一緒にエクササイズをして楽しくダイエットできたら最高だもの!」

「それは確かにそうだね~。」


私がもし、サッカー選手の柳沢光と付き合ってもー・・エクササイズなんて絶対しないだろうけど。


「そういえば、以前より色っぽくなったんじゃない?」

「うそ、本当?」


「ええ!すごくセクシーになったわ。何かあったの?」


「何か・・まぁ、欲望に任せる事はあるけど、他は特に」


「小百合の場合は本当に欲望だけだもんね。そこに愛とか無さそうだもん。」

さすがシャキーラ。お見通しって訳か!
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