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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第4章 類は友を呼ぶ
「君の考え方は
“YAMATO NADESHIKO”そのものだ、」
「あら、そんな言葉知ってるのね」
「あぁ。同僚に日本人が居るからさ」
「そういうこと。」
「君のそのパーソナリティーと美しさなら“大空翼”のパートナーになることだって容易いだろう」
「大空翼?・・・、あ!キャプテン翼かしら?」
「そうだよ。日本では凄い有名なサッカーアニメなんだろう?」
「まぁ、そうね。あのアニメが無かったら、日本のサッカーは今よりもっと遅れを取っていたでしょうし」
「サッカー好きなのかい?」
「うーん。スポーツはゴルフしかしないわ。
でも見るだけなら、スポーツ全般大好きよ。」
「他は?好きな物は無いのかい?」
「・・・赤ワインは結構好きよ」
「そうか・・・。ヘイ、ロマネコンティ貰えるか?」
この人ー・・・正気?
「年代はどうしますか?」
「1962年のが、あれば。」
「ございます。」
「じゃあ、それを頂こう。
新しいグラスを2つくれるかな?」
「どうぞ。」
ロマネコンティの1962・・・。
直接仕入れても50万円はいく代物だ。私がいつも飲んでいるオーパスワンより高級品の部類に入るかもしれない。
ここで頼んだら、色々と加算され
一本で60万円近くはいくだろう。
「さぁ、プレゼントだよ。」
と慣れた手つきでワインを注がれる。
ちょうど、その時シャキーラも帰ってきた。
「なに?さっきまでソファーに座っていた人じゃないの?」
「ハイ、シャキーラ。」
「ヘイ。名前は?」
「マセラ。」
「マセラ・・・。イタリア人かしら?」
「わを、何で分かったんだ?」
「私の知り合いのイタリア人男性も、同じ名前よ。」
「それは奇遇だ。-・・これ、プレゼントなんだけどシャキーラもどう?」
「ワイン?頂くわ。」
何くわぬ顔で、ワインを注いでもらってるー・・。やっぱり、シャキーラは、付き合ってきている男の次元が違うため、初対面でここまでされても何とも思わないのか。
それともー・・ただたんに、このワインを知らないだけか・・・。
「実は少し頼みたいことがあって来たんだ」
「頼みたいこと?・・・小百合、このワインって高級?」
「それは勿論」