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第3章 そもそもの始まり

「君、名前は？」

『高坂夢乃ですが…』

真新しいスーツからして彼も面接に来たのだろう。

「そっか、俺も此処も志望なんだ。よかったら一緒に行こうよ」

『はい。』

「何歳？」

『22歳です。』

「あ、やっぱりタメかー。宜しくね?」

『…はぁ』

「俺兵藤鷹谷。鷹谷って呼んで」

『…』

馴れ馴れしいな…

しかし迷子になりそうなこんな大きな会社に一人で入るのも心細い

そのまま兵藤と話ながら社内へと進んで行く。