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フライングバタフライ
第7章 捕らわれた蝶 【性描写有】
「カサイさん・・・っ、なんで!?」
それは変わり果てたカサイの姿だった。
衣服を剥ぎ取られ下着一枚の状態で、身体中はアザだらけになり、顔面の何度も殴られたのか血塗れになっている。
「あ・・・う、ユミちゃ・・・ん。」
呻き声に混じりにながらカサイはユミの名を呼んだ。
「カサイさん・・・、いや・・・どうして・・・。」
その背後にはサメジマの姿があり、乱暴にカサイの背中を蹴り倒すとカサイは力なく床に倒れこんだ。
「残念だったのう、小娘。」
部屋にぞろぞろ入ってきた若い衆の一人に縄を解かせると、ゴンドウは固まった体を解くようにブラブラと動かした。
カサイの無残な姿を見て絶望するユミにゴンドウはさらに続ける。
「お前が演技していたことは分かっていた。セクサのことを探っていたこともな。」
ユミの瞳から涙が溢れていく。慌ててカサイに駆け寄るユミを見下ろしゴンドウはなおも。
「誰かに依頼されたことは間違いない、ワシはお前のことを調べ上げ、この刑事の存在を知った。」
「ワシらのことを探る邪魔なこいつを誘き寄せるため、お前の携帯で写真を送ってやったのだ。」
(あたしのせいで・・・カサイさんが・・・。)
ユミは必死でカサイを揺り動かすが、カサイは呻き声を上げるだけだった。
「お前はワシが言った誰もいない、という偽情報を鵜呑みにし作戦を決行した。・・・一度は捕まえたワシの罠に嵌り今、絶望の淵に立っているわけだ。」
「形勢逆転、だな。」
それは変わり果てたカサイの姿だった。
衣服を剥ぎ取られ下着一枚の状態で、身体中はアザだらけになり、顔面の何度も殴られたのか血塗れになっている。
「あ・・・う、ユミちゃ・・・ん。」
呻き声に混じりにながらカサイはユミの名を呼んだ。
「カサイさん・・・、いや・・・どうして・・・。」
その背後にはサメジマの姿があり、乱暴にカサイの背中を蹴り倒すとカサイは力なく床に倒れこんだ。
「残念だったのう、小娘。」
部屋にぞろぞろ入ってきた若い衆の一人に縄を解かせると、ゴンドウは固まった体を解くようにブラブラと動かした。
カサイの無残な姿を見て絶望するユミにゴンドウはさらに続ける。
「お前が演技していたことは分かっていた。セクサのことを探っていたこともな。」
ユミの瞳から涙が溢れていく。慌ててカサイに駆け寄るユミを見下ろしゴンドウはなおも。
「誰かに依頼されたことは間違いない、ワシはお前のことを調べ上げ、この刑事の存在を知った。」
「ワシらのことを探る邪魔なこいつを誘き寄せるため、お前の携帯で写真を送ってやったのだ。」
(あたしのせいで・・・カサイさんが・・・。)
ユミは必死でカサイを揺り動かすが、カサイは呻き声を上げるだけだった。
「お前はワシが言った誰もいない、という偽情報を鵜呑みにし作戦を決行した。・・・一度は捕まえたワシの罠に嵌り今、絶望の淵に立っているわけだ。」
「形勢逆転、だな。」