この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ふしだらで曖昧
第4章 溺れる瞳

女が荒い呼吸を整えている時に、父は帰って来た。
「茉莉、服を着て」
「父さん、ここどこ?」
「修治も降りるんだ」
父の表情が女からは見えなかった。
だけど、男の雰囲気が少し、変わった様に感じた。
服を整え、車から降りる。
先に降りた男と父は、エレベーターの前で待っていた。
散々、快感を与えられ、何度も絶頂に達したせいだろうか、身体の疼きも収まり、頭もすっきりした様な気がする。
女が近くに行くと、エレベーターの扉が開いた。
ブルーライトに照らされた壁が、優雅に泳ぐイルカを写し出していた。
エレベーターから降りるとすぐフロントだった。
電光パネルがある。
だが、父はフロントを通り過ぎ、男と女を手招きする。困惑した表情のままの二人は父の後に続く。
父は大きな扉の前に立っていた。それは二重扉になっており、その先には、下へと続く階段があった。
フロントと違い、冷たいセメントが丸見えだ。
エレベーターでフロントに来た時には、駐車場とフロントを結ぶ階しか表示されていなかった。
階段を降りると当然、エレベーターが備え付けられる様な場所はなかった。
「父さん、ここは……」
男が再び、聞こうとするも、父に遮られてしまう。
男は明らかに不機嫌になった。
一室の扉に手をかける。
開かれた扉からは室内が見えない。
「二人とも、この部屋を使いなさい」
「茉莉、服を着て」
「父さん、ここどこ?」
「修治も降りるんだ」
父の表情が女からは見えなかった。
だけど、男の雰囲気が少し、変わった様に感じた。
服を整え、車から降りる。
先に降りた男と父は、エレベーターの前で待っていた。
散々、快感を与えられ、何度も絶頂に達したせいだろうか、身体の疼きも収まり、頭もすっきりした様な気がする。
女が近くに行くと、エレベーターの扉が開いた。
ブルーライトに照らされた壁が、優雅に泳ぐイルカを写し出していた。
エレベーターから降りるとすぐフロントだった。
電光パネルがある。
だが、父はフロントを通り過ぎ、男と女を手招きする。困惑した表情のままの二人は父の後に続く。
父は大きな扉の前に立っていた。それは二重扉になっており、その先には、下へと続く階段があった。
フロントと違い、冷たいセメントが丸見えだ。
エレベーターでフロントに来た時には、駐車場とフロントを結ぶ階しか表示されていなかった。
階段を降りると当然、エレベーターが備え付けられる様な場所はなかった。
「父さん、ここは……」
男が再び、聞こうとするも、父に遮られてしまう。
男は明らかに不機嫌になった。
一室の扉に手をかける。
開かれた扉からは室内が見えない。
「二人とも、この部屋を使いなさい」

